まものブログ

日々の記録

中学受験母、キレる

 

10月頭に、中受真っ只中の小6にブチ切れた。

キレて志望校を勝手に変えた。うんと格上の学校に。ははは。

ちなみに受験は1月中旬……わりともうすぐ。

 

上の子の中学受験が済んですぐ、小3の冬から中受塾に通わせはじめた下の子。上の子で痛い目にあい(勉強しないとか成績が伸びないとか勉強しないとか)、上の子より1年数ヶ月早く塾へ行かせはじめた。

でもやっぱり勉強しないし成績は伸びなかった。

伸び悩むのは想定内だが、小4から小5に上がるころに妙に調子が良く、成績が一瞬パーンと上がったのが良くなかった。なだやせいこうやにしやまとへ行きたいお子が入るクラスへ、ウチの子には無理だと私は断ったのにクラス替えさせられた。

すぐに化けの皮ははがれ元のクラスへ戻ると、クラスを上げ下げされ調子が狂ったのか、成績はそこから順調に下がっていった。先生、だからやめときましょうて言ったのに。

そうこうしているうちに小6になり、成績の下落スピードは増す。

 

話はそれるが、上の通う私立中はコロナ対策がスピーディーだった。すぐさま遠隔授業が開始され、予想より長くにわたったコロナ期間は通学するか自宅で授業を受けるか、日々自分で選べるスタイルに落ち着いた。

ゆるゆる親子は週1~2日通学する以外は自宅学習を選択。家で勉強するはずもなく、こちらも成績が順調に下がっていった。もう下がる順位がないくらいに。

上の中学は実績も特にないのにやたら進学にうるさい、なんちゃって進学校である。三者懇談では物静かな担任の先生に静かにキツい言葉をかけられて、親子で凹んだ。

 

話を戻して下の子の中学受験。

微妙に進学にこだわる中学へ進学させたばかりに、勉強が好きとは言い難い上の子に勉強を強いて親子でしんどい現状から、下の志望校は難しくない大学付属の*1中学にして、伸び伸びと6年を過ごしてほしいと思うようになった。夫母校のM大付属中がちょうど良さそう。塾へは志望校を変更したと伝えた。

志望校のレベルを下げたことにより一気に模試の結果がA判定になった子が、勉強に熱が入るはずもない。結果は火を見るよりも明らかだったが、受験学年に入ってからの右肩下がりの成績に、もう受験を辞めさせたくなった。塾代をゴミ箱に捨てているようなものだ。

 

天王山の夏休みを前に塾から入電、一番下のクラスに下がると告げられた。「厳しい状況のほうが頑張るタイプのNさんには今のクラスで頑張ってほしかったですけれど、担任のボクが引き止められる成績ではもうありません。」とのこと。

 

夏期講習もなんとなく終え、コロナだというのに祭りで文字通りお祭り騒ぎをしたりで、気づけば10月。

10月頭に関西の私立中高が一気に集まる受験イベントが地元で開催され、塾のない日だったので子と足を運んだ。目的は制服の展示。来年一新されるというM中の制服が見たいねぇと出かけた。

M中の個別説明会も予約し、一通りの説明を聞く。第一志望で親が卒業生、一応成績も問題ない我が家とその学校は、一見相思相愛。なごやかに説明会を終えたが、一抹の不安を覚えた。それは、子ども本人が「わたしは成績が良い」と思っていることが先生との会話で分かったことだった。

あのダダ下がりの成績でなんでそう感じられるのだろう。数か月前はその学校のA判定をもらっていたのが先月の模試はBに落ちたのに。自己肯定感とかいう話ではなく、現実が見えていない。

 

ふらふらと会場を歩いていたら「今ちょうど空いてます、個別説明会どうですか」と某私立中にナンパ(言葉を選びなさいw)される。その中学は、近隣の中学に比べると難易度はそこまで高くはないものの人気がある。先輩ママさんたちに志望校のことを相談するとオススメとして必ず名前が挙がる程度には、わたしの周囲では評判がいい。

評判が高い理由が説明を聞いて薄々分かった。進学にとても力を入れている。上の通うなんちゃって進学校とはレベルが違い、京大阪大そして国公立大医学部へ進学させるという熱意を感じた。とにかく授業のコマ数が多い。わたしの母校も九州あるあるで朝から晩まで学校に滞在する授業数だったが、それに近い授業時間の長さ。田舎で誘惑もないですし勉強に集中できます!とのこと。ええやん。

おんなじ授業料払うならああいう本気で進学実績を出そうとしてる学校エエなぁ~と手ごたえを感じているおかんに、自称成績よさげ女子は焦りを見せはじめる。授業コマ数の多さが自慢の勉強させ系学校へ行かされるなんて、たまったものではないのだろう。

 

帰宅して夫に説明会の報告をする。あんな、K中学がええねん。CW中学(難関進学校、甲子園優勝校!)と授業コマ数変わらんくらいあるねん*2。◯さんや△さんがK中学エエよって言ってたのん分かったわ。進学実績もよかったし。

するとここで下の子が必死で食い下がる。

 

「わたしに一番合ってるのはM中学やねん!なんで今さら違う中学の話するん!」

 

実は旧第一志望のM中学には行ったことがなかった。いろんな中学の説明会へ行ったのに、夏に開催されたM中の説明会にはぽっかり行きそびれてしまった。だから卒業生の夫以外はM中学がどんな学校かを知らない。行ったこともないのになぜ自分に一番合ってると断言するんだろう。

そんなことを考えながら本人の話を聞く。

「わたしはM中学に行きたいと思ってるねん。だから勉強も頑張って、成績もちゃんと上がってるやん!」

 

ちょーーっと待ったぁぁぁぁぁ!!(ねるとん紅鯨団風に)

 

ど、どの口が成績上がったとかいうんや?!

夫と同時に突っ込む。

「だって夏の集中クラスでも1位獲ったやん?!」

一番下のクラスになったからやん。

「模試でも合格判定出てるやん!!」

いやでも先月Bに下がってたで。

 

このあたりで夫と顔を見合わせた。

夫母校M中に志望校を変更したのは間違いだったと悟った。

 

よっしゃ!志望校変更!!おかんの独断により、S中学を第一志望にしまーーっす!

 

子「は?????何言うてるん?!?!あたまおかしいんちゃうん????」(泣きながら)

親に向かって何てことを言うんや?!とどうか子どもを責めないであげてほしい。なぜなら変更したS中学は、大阪最難関の女子中。普通に考えたらおかしい。でも変える。

 

地元開催の合同説明会の前日、S中学の学校見学会・説明会に親子で行ってきて、好印象だった。授業風景を廊下から見学した際に「来年下の子がココにいそうだなぁ」と思ったりした。偏差値が足りないことはさて置き。この「ウチの子この学校に居そう感」は、上の子の受験のとき、現在通ってる中学を見学したときにも感じた。当たり前だが、学校の雰囲気というのは各校で違う。説明会や外から見る校舎でも多少は感じられるが、やっぱり普段の授業のようすがその学校の雰囲気・校風が一番うかがえると思う。気になる学校の授業風景を見れるものなら絶対見たほうがいい。

 

塾の最終志望校調査の書類がちょうど未提出だった。第一志望をS中学と書いたのを、親子でモメた次の日に提出したところ、クラスが変わってから一度も電話も連絡もなかった新クラスの担任の先生から即電話がかかってきた。何があったのか聞かせてください、と。そこへ至る状況や親の思いを長々と説明した。意外にも先生は賛成してくれた。その理由は後日分かることになる。

 

以上、中受母がキレて受験3か月前にレベル爆上げの学校へ志望校を変えた話でした。

 

あれっ、はなし全然途中やーん、って?

まだ受験真っ只中やからね、終わってないもん。

この判断が正しかったかどうかはまだ分からないし、間違ってたとしても後悔はない。

親にとっても子にとっても一度きりの人生やから、ちょっとくらい頑張っても損はない。

 

*1:大学付属の中高へ入ったあと勉強で苦戦し、付属大学に進学できるか際どい状況などはしんどいと、周囲を見て感じた。

*2:なぜ分かるのかというと、興味ある中学ひと通りの説明会にこの夏行ってたんです。そこで聞いた。