メトロポリタン美術館展
メトロポリタン美術館展をみてきたよ。
メトロポリタン美術館展 西洋美術の500年
1870年に創立されたアメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで、5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵しています。
本展では、同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する約2500点の所蔵品から、選りすぐられた珠玉の名画65点(うち46点は日本初公開)を展覧します。15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を彩った巨匠たちの傑作が、一挙来日します。
フラ・アンジェリコ、ラファエロ、クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコから、カラヴァッジョ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、レンブラント、 フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、プッサン、ヴァトー、ブーシェ、そしてゴヤ、ターナー、クールベ、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌまで、時代順に3章構成でご紹介します。メトロポリタン美術館が誇る至高の名画を、ぜひご堪能ください。(公式サイトより)
いやーー、よかった。めちゃ楽しかった。すごいわ、絵の迫力!
不要不急の外出云々って、昨年から何度も何度もテレビの向こう側から偉そうに言われるけど、美術館は不要不急とは言い切れないのでは。精神が満たされるよ。心を満たすのは、急かどうかはアレだが人間には必要じゃね?
さて、美術の知識も教養もないわたくしが、印象に残った絵を貧弱な語彙で語るよ。(以下、写真と詳細は美術館展公式サイト・国立新美術館サイトより拝借)
※観に行く前にあれこれ情報を目にしたくない方は見ないでね。
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《女占い師》
おそらく1630年代、油彩/カンヴァス、101.9×123.5cm、ニューヨーク、メトロポリタン美術館
もう、人々の表情がたまらん。一番右の占い師とおぼしき老婆と、占い師にお金を渡してるっぽい若者の顔の対比。そして周囲のスリ女子3名の緊張感が花を添える。スリ娘たち、美しいよねー。青二才の金持ち若者が別嬪に気を取られてる感じが良いわ。表情だけでなく奇抜な色味の服など隅々までじっくりとみたよ。いつまでも観ていられる絵。
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マリー・ドニーズ・ヴィレール《マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)》
1801年、油彩/カンヴァス、161.3×128.6cm、ニューヨーク、メトロポリタン美術館
この絵の飾られた部屋に入った瞬間、バーーンと目に飛び込んできた。光り輝く、圧倒的存在感。駆け寄りたいのを我慢して、他の絵を観つつ人が空くのを待ってサササとこの絵の前に移動。ため息が出る。薄暗い空間で、きらびやかではない普段着を着ている自画像(たぶん)。絵の雰囲気は明るいわけではないのに輝いてる。時代を超えてその人がそこに居てこちらを見ているとしか思えない。絵、上手すぎ。
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クロード・モネ《睡蓮》
1916-19年、油彩/カンヴァス、130.2×200.7cm、ニューヨーク、メトロポリタン美術館
睡蓮ノートが頭の中で流れるびじゅチューン!民。5時間め、古文。
睡蓮はでっかい絵で、近づいて見てたら幾何学模様を見てる感覚になる。数歩下がったら睡蓮やのに。不思議。てゆかデカい絵って見るところたくさんあっていいね。今回グッときた絵は大きな絵ばかり。だって迫力があるんやもん。デカさは正義。
ところでモネは睡蓮の絵をいくつも描いたんやって。解説の佐々木蔵之介が耳元でささやいてた。(解説が実にエエ声。600円なんて実質タダ。)いつか他の睡蓮もナマで見てみたい。
絵を観ていてつい目が行くのが、絵に描かれたわんこたち。ちゃんと数えたわけじゃないけれど、5〜6点くらいの絵に犬がいた。大半は猟犬で短毛垂れ耳の細身のコ。ビーグルっぽいコや、サイトハウンド系もいたな。その頃から、身分のある飼い主は装飾品のついた首輪を犬につけさせてると想像できる。
一番威厳があってかっこよかったわんこは、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの《ヴィーナスとアドニス》で、狩りに出かけるアドニスが連れてた2頭の犬。
筋肉隆々の2頭の猟犬、かっこいい。そういえば猟犬はたいてい2頭連れだったな。2頭の首輪をリードというか紐で繋いでるものが多かった記憶。ニコイチで狩りをさせるものなのだろう。知らんけど。
以上、美術初心者がショボいボキャで感想を述べてみました。
最後に美術展の概要。
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
【大阪展】
会期:2021年11月13日(土)〜2022年1月16日(日)
会場:大阪市立美術館 | 大阪市立美術館は、特別展(大規模な美術展)や、収蔵品の展覧会、全関西美術展、日展などを開催している、歴史ある大阪の美術館です。
【東京展】
会期:2022年2月9日(土)〜2022年5月30日(日)
会場:国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO